ABOUT

バストリオは2025年2月27日(木)から3月6日(木)にかけて、新作『トーキョー・グッドモーニング』を上演します。会場となるのは東京・三河島、手付かずのまま町の片隅にひっそりと取り残されていた廃映画館を改修してつくられたアートスペース「元映画館」。本作は昨年11月に京都で上演した『Holy cow/わたしたちは一度しかない』と強く繋がり制作される姉妹編です。

前作では京都という土地にフォーカスすることから、その土地に流れる時間が歴史となり過去へと遠ざかっていくものに光を当てます。パフォーマーたちは音楽と共に言葉と身体で現在地から手を伸ばし、大きな視点と小さな視点によって地球に生まれた自分の生を見つめます。死というとらえられないものの先に確かに在る/いたものの生と、わたしたちの現在をブリコラージュする作品となりました。

本作では、”東京”という土地へと集まってきたものたちの生活と、茫漠と捉えられない”東京”という街がもつ混沌と情景を拾い集めます。まるで映画館のスクリーンに現れる光と影が明滅するように、去っていくものと残るものとが交差する一日一日。生の曖昧さを強く肯定するミニマルな運動と、変化する社会の中でどんなものも意味など必要なく確かに存在することを見つめた身体と言葉と音楽によって、この瞬間の“トーキョー”をスケッチして描き出すライブパフォーマンス。

INTRODUCTION

なんでここにおんねや/誰や/知らんか/ええよ
声かけてみよか/返事なくてもええやんか


おはよう

イントネーションどこの国のやつでいく?
西から東から北から南から
中心から逸れたトーキョーボディ
全然やってこない星たちはいまも上にあって
真っ白に落ちてきたもん口に入れる

おはよう

死なんて遠くに追いやって
生きてるものが、おめでとう、ありがとう

TIME TABLE

2025年2月27日(木)〜3月6日(木)

2月27日(木)19:30-◉
2月28日(金)19:30-
3月1日(土)13:00-/18:00-☆
3月2日(日)13:00-/18:00-
3月3日(月)休演日
3月4日(火)14:30-/19:30-
3月5日(水)14:30-/19:30-
3月6日(木)14:30-

受付開始・開場は開演の30分前
[全11公演]

◉:早割
⭐︎:アフタートーク
3月1日(土)18:00~ 横浜聡子(映画監督)

TICKETS

一般

予約:3,500円
当日:4,000円

全席自由席
当日精算(現金のみ)
早割は300円ディスカウント(ご予約のみ)

14歳以下無料未就学児観劇可

*上演中、大きな音が出る場面がございます。あらかじめご了承ください。
*本公演では上演中の途中退席がしやすい「出やすい席」をご用意いたします。「出やすい席」をご希望のお客様はご予約時にお申し付けください。
*2月27日(木)19:30〜は客席に記録撮影のカメラが入ります。

お問合せ
info@busstrio.com

CREDIT

演出・照明 今野裕一郎

出演
菊沢将憲
黒木麻衣
坂藤加菜
佐藤駿
スカンク/SKANK
中條玲
橋本和加子
本藤美咲

音楽
コルネリ
高良真剣
中村太紀

美術 岩村朋佳

音響 岡村陽一

衣装 伏尾奏美

宣伝美術
嵯峨ふみか(デザイン)
黒木麻衣(イラスト)

宣伝写真 Ralph spieler

記録映像 和久井幸一

記録写真 コムラマイ

journal/ジャーナル つちやりさ

当日運営
杉本和香
佐々木ほのか

制作
橋本和加子
中條玲

協力
新井風馬、galajapolymo、SPORTS MEN、Nibroll、山二つ

主催・企画 バストリオ

助成
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[東京芸術文化創造発信助成]

MAP

元映画館

〒116-0014
東京都荒川区東日暮里3丁目31−18 旭ビル 2F

JR常磐線「三河島駅」徒歩6分

JOURNAL

Journal of “Tokyo Good Morning”

『トーキョー・グッドモーニング』のクリエイションの過程に伴走してくれるつちやりささんによる稽古場レポートを、Journal(ジャーナル:日々の出来事を記録するもの)としてお届けしています。

vol.01

PROFILE

バストリオ

主催・企画

パフォーマンス作品を制作するコレクティブ。2010年⽴ち上げ。⽣きていく中で出会うビビットな瞬間を⼩さなシーンへと⽴ち上げるクリエイションを⾏う。様々なメディアを⽤いることで断⽚的な時間を構成し、いくつもの⾏為・出来事・モチーフをバラバラのまま配置する上演は、⾳楽的なグルーブを帯びながら“名付けようのない⽣”を描き出す。存在そのものを肯定するような祝祭的な時間は、観客の想像⼒を喚起し世界を捉える視点に奥⾏きをもたらす。第14回せんがわ劇場演劇コンクールにてグランプリほか3冠受賞。

今野裕一郎(こんの ゆういちろう)​

演出・照明

1981年生まれ。演劇作家・映画監督。ドキュメンタリー映画から創作を始めて2010年よりバストリオを主宰し、全作品で作・演出を務める。舞台、映画、インスタレーション、文筆など活動をボーダーレスに展開して作品を発表。2021年に北海道・知床で「葦の芸術原野祭」を立ち上げ、企画・運営に関わる。コロナ禍で撮影した新作映画『やさしい家』『YOU CAN SEEEE IT』『縄文のはじまり(仮)』の三本を公開予定。

菊沢将憲(きくさわ まさのり)​

出演

俳優・映画監督。NODA・MAPなど多数の舞台に出演し、2016年にはアヴィニョン演劇祭初演のアンジェリカ・リデルの舞台に出演。ダンスには黒田育世・矢内原美邦・康本雅子の作品など。主演映画『815』バンクーバー国際映画祭審査員特別賞を受賞。監督作 『おーい、大石』PFFアワード2016入選。映画出演は今野裕一郎『グッドバイ』、清原惟『わたしたちの家』、横川寛人『大仏廻国』など。バストリオには空気公団との『夜はそのまなざしの先に流れる』『黒と白と幽霊たち莇平版』『ストレンジャーたち/野性の日々』に出演。
Web
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黒木麻衣(くろき まい)

出演・宣伝美術(イラスト)

1992年鹿児島生まれ。
女子美術大学ヴィジュアルデザイン専攻卒業。
主に絵・イラストレーションを主体にした作品を発表。

「バストリオ」ではアートワーク全般を担当。
上演やワークショップで行われている「クリエイション」に関わり、
描くことにフィードバックしている。
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坂藤加菜(さかとう かな)

出演

1993年東京生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒業。2019年よりバストリオメンバーとして参加。ダンス、演劇、演奏の活動をその都度、隔たりをもったりもたなかったりしながら行う。バンド「山二つ」、ユニット「inter/view」など。
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Photo by 光岡幸一

佐藤駿(さとう しゅん)

出演

映画美学校アクターズコース一期初等科修了。横浜国立大学大学院Y-GSCスタジオ修了。
TVCM制作会社勤務を経て、2016年ごろより舞台芸術に演者として参加し始める。近年の参加団体に、Dr. Holiday Laboratory、バストリオ、屋根裏ハイツ、円盤に乗る派、など。
バストリオ作品への参加は、2016年『わたしたちのことを知っているものはいない』(@京都 punto、桜台 pool)が初参加。2024年11月『Holy cow/わたしたちは一度しかない』(@ 京都芸術センター)に引き続いて参加します。
Web
Photo by 瀧本信幸

SKANK / スカンク​​

出演

音楽家。05年より振付家、映像作家、音楽家によるパフォーミングアーツカンパニー“Nibroll”に加入、以後2023年まで全作品の音楽を担当。また他ジャンルのアーティストと積極的にセッションしており主に身体表現の舞台に楽曲の提供、演奏、コラボレーションを国内外で行っている。2015年よりインスタレーション作品の制作、近年では国内外の映画音楽を担当するなど活動を広げている。週1で西荻窪のワインバー“Bar Le Matin”のバーテンをやっている。
Photo by 深澤孝史

中條玲(ちゅうじょう れい)

出演・制作

長崎生まれ。舞台芸術の出演と制作。自宅で中華をベースとした創作コース料理を提供する取り組みをやっています。植物の預かり、日記やテキストの執筆もやっています。
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Photo by 今野裕一郎

橋本和加子(はしもと わかこ)

出演・制作

1984年大阪生まれ。大学では佐藤真のもとドキュメンタリー映画を学ぶ。2010年に同級生の今野とバストリオを立ち上げ、以降、すべての作品に出演し制作も担う。バストリオ以外では2024年にスヌーヌー『海まで100年』に出演。映画出演作としては今野裕一郎『グッドバイ』、菊沢将憲『凹/eau』、清原惟『すべての夜を思いだす』がある。『バストリオの間』ディレクター。葦の芸術原野祭実行委員(北海道・知床)。
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photo by Ralph spieler

本藤美咲(もとふじ みさき)​

出演

1992年生まれ。音楽家。
即興演奏と作編曲の二極を基盤とし、多様な分野のアーティストと共演・共同制作を行い日々触手を伸ばす。主宰バンド『galajapolymo』を2018年に結成。他『Tokyo sound-painting』『OTOMO YOSHIHIDE Small Stone Ensemble』『渋さ知らズオーケストラ』など参加プロジェクト多数。
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Photo by 大塩ハチ

コルネリ

音楽

札幌の大学で角煮というバンドを結成したのがきっかけで音楽をはじめました。働きながらたまにライブをします。2014年に上京して、2015年にHEADZからアルバム「かいづか」をリリースしました。Maher Shalal Hash Baz、yukifurukawa、ジョンのサンなどのバンドに参加しています。2025年2月に新しいアルバムを発表します。
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Photo by 浅沼弥沙

高良真剣(たから まはや)

音楽

1992年生まれ、神奈川県出身。音楽家・デザイナー。
多摩美術大学在学時にアフリカ打楽器を学ぶ。パーカッションで東京塩麹・La Señas・galajapolymo、ベース・コントラバスで山二つ・東郷清丸巛・YankaNoiに参加。バストリオ、ヌトミックなどの舞台芸術団体に参加。近年は楽曲制作、ソロ、即興演奏を主軸に活動中。
2016年よりオルタナティブ古民家・飯島商店を運営。2020年ギニア共和国でバラフォンの名手Epina Bangoura氏に師事。2021年ソロライブ作品「people in the dark room」を発表。
Photo by Yoshihisa Shindo

中村太紀(なかむら ひろき)

音楽

“静かなロックバンド” SPORTS MEN のベース・コーラス担当。2020年に1st Album『耳をすまして』をリリース。2025年1月22日に2nd Album『明るい窓から』をリリースする。
個人の活動では、2020年に音楽を担当した長編映画『初仕事』が第33回東京国際映画祭にてプレミア上映、第21回TAMA NEW WAVEグランプリ受賞。
2022年より、サポートとして東郷清丸匚にてベースを担当。
NHK Eテレの番組内音楽でのベース演奏など、多岐に渡って音楽活動をしている。
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Photo by Ralph spieler

岩村朋佳(いわむら ともか)

美術

1999年、栃木県生まれ。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業。
「葦の芸術原野祭」を機に、バストリオのことを知る。
今は北海道斜里町に住んで、ものを拾ったり、つくったりしています
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​岡村陽一(おかむら よういち)​

音響

専門学校で録音を学ぶ。インドの古典楽器の奏者と出会い関わる中で、 さまざまなスペースでのステージ音響にも携わる機会が増える。 2015年よりバストリオの公演のいくつかに音響として参加。
Photo by kurokimai

伏尾奏美(ふしお かなみ)​

衣装

デザイナー
1996年生まれ。大阪府出身。京都芸術大学空間演出デザイン学科卒。
2020年より2年間ファッションブランドyushokobayashiでアシスタントをする。
同じ頃、身の回りの風景を撮った写真を素材とし服をつくる。
現在は茨城県在住。
バストリオには今回初めての参加。
instagram
Photo by fumiya sakurai

嵯峨ふみか(さが ふみか)​

宣伝美術(デザイン)

バストリオ「ストーン」に出演後、たまに宣伝美術などで参加。
過去にオフィスマウンテン、趣向、モメラスなどの宣伝美術を担当。
Photo by 佐藤瑞季

Ralph spieler

宣伝写真

写真家 ストリートスナップ中心に制作、展示 石川県出身
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和久井幸一(わくい こういち)

記録映像

1988年千葉県出身。カメラマン。
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Photo by 西邑匡弘

コムラマイ

記録写真

1993年 徳島生まれ。写真家。特に生き物を撮ることが好きです。
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つちやりさ

journal/ジャーナル

熱くないけどぬるくあたたかく。特別じゃないけどちいさくほっと。そんな時間をみんなといっしょに過ごしたくて、「つちや温水プール」というなまえであそぶように飛びまわっています。おしゃべりの会や読書会の開催、zineの製作、Podcastの配信などを行っています。
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Photo by fumiya sakurai


お問合せ:バストリオ info@busstrio.com